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2006年04月25日

●雨に打たれた小鳥の未来

この日は朝から雨模様。
でも、ぜひシーカヤックをやりたい!
とのお客様の声に、雨降る海へGO!

「海面に落ちる雨粒を見るのも楽しい」などと
強がりを言ってみたものの・・・・
やはり、雨に打たれてのカヤックじゃなぁ・・・・
IMGP2126.JPG
雨足も速くなってきたので
松の枝がひさしの様に海に張り出した浜に
雨宿りの上陸。

カヤックで浜に上陸した途端、
頭上の松の枝から一羽のズアカアオバトがバタバタッと飛び立って行った。
見ると、松の枝にはもう一羽、
バタバタと羽ばたいても飛べないような小鳥がいるらしい。

眺めていると、その小鳥は松の葉から飛び出したのだが、
すぐに不器用そうに羽ばたきながら目の前の海面へと落下してしまった。

おいおいおい、どうした?と慌てて救出。
IMGP2129.JPG
救い上げて、浜へ降ろすと、もはや飛ぼうともせず、よちよち歩いている。
ズアカアオバトの小鳥のようだが、弱っているのか、怪我をしたのか
それとも何か障害があるのか、もう成鳥になろうというのに飛ぶ事ができないようだ。
親鳥はそれを哀れに思って、今まで付き添っていたのか?

とにかく、地上をよちよち歩いていたのでは何かに襲われてしまうだろうと思い。
手の届く高さの松の枝に、小枝を集めて巣の様なものを作ってあげて、そこに小鳥を乗せてあげた。

小鳥は僕の作った巣が気に入らないようで、よちよちと枝を伝って外に出てしまう。
IMGP2132.JPG

まあ、暫くすればまた親鳥が戻ってきて世話をするんじゃないか?

午前11頃だったと思う
小鳥に取りあえずの別れを言って、
僕達はその浜を出発した。

その後、昼食を食べた後のツーリングの帰り道
あの小鳥がどうなったか気になった僕達は、
また松の木の生えた浜へ向かった

時刻は午後3時頃にはなっていただろうか
もと居た松の枝にも、付近の地面にも
あの小鳥の姿は見つからなかった。
「きっと親鳥が助けてどこかに行ったんだな」そんなことを言い合いながら
カヤックに乗って出艇しようとすると
お客様の1人が指を差して
「あっ、鳥の羽が落ちている!」

見ると、あの小鳥のものであろう
緑色の羽根がむしり取られたように
無残に散らばっていた。

「やられたな・・・」
「きっとカラスかな・・・・・」

飛べない小鳥の未来は
あの時から、たった4時間も無かった。

無念・・・・・
IMGP2134.JPG

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コメント

いつのまにか、改装されてたんですね!
かわいい、小鳥だ。
こんなかわいい小鳥や、恐ろしいハブもいるんですね!
taigaさん、ハブに噛まれても一晩、大丈夫だったなんて、運も体力もありますね~。
それとも、抗体もってたりして‥

かわいそうな小鳥の運命。
でも、だからといって、連れて帰ることもできないし。
弱いものは自然淘汰されていく世界、怖いですね。人間社会もそうなのかな。

それが自然界における小鳥の運命なんですね。可哀想でもありますが、勝手に人間が変えてしまうのもいけないですよね。

奄美大島に行ってみたいな。

しばらくコメントもほったらかしで
すいませ〜ん!

ぶるさん

お久しぶりです。
確かに僕は運だけで今日まで生き延びてきました。でもハブの抗体は無いですっ普通・・・人間なら・・。

patinhaさんも
ご無沙汰してました。

確かに、野生動物を連れて帰るわけにも行かないし・・・
オレも畳の上では死ねないかな?

テツテツさん
こんにちは
ぜひ、奄美大島に遊びに来て下さい。
自然の摂理がいっぱいです!


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