2010年02月16日

●いいなぁー、素敵な砂浜へ。

このところ雨降りばかりなので
お天気の良かった先月の話など。

1月上旬の妙に暖かかったこの日。住用の太平洋に面した集落の浜から出艇。
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この日は穏やかな海でしたが、外洋側の崖は険しい表情です。
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ただの海面の写真じゃありません。
今、ココにウミガメがいたんです!ホントです。
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でも、シャッターを押した時には、既に海に潜っていました。
海面にいるウミガメを撮るのは難しいね。

途中、滝が見えたので近寄ってみる。
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崎を回り込むと、お目当ての浜が見えてきた。
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浜が近づいてくると
思わずGood Place ! と叫んでしまった。(何で英語なんだ??)
ちょっと興奮気味デス。
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広くまっさらな砂が広がる、
素晴らしい、素晴らしすぎる砂浜。
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上陸したら、早速、付近を歩き回って調査。
なんと水量豊かな沢が3本も流れ込んでいる。
この沢のお陰で豊かな砂浜が形作られているのだな。
ここは水の心配もない。良いキャンプ地だなぁ…。
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最近、人の来た様子は全く無い。山羊の足跡があるだけ。
南向きの浜なので冷たい北風も当たらない。
いいなぁーここは。

でも、砂浜がいやに広すぎる気がする。
おそらく以前に砂利の採取があって、砂丘が削られてしまったのかも知れない。

砂浜のアートを見つけた。
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この日はこの砂浜でキャンプ。
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焚き火を楽しみながらバーボンな夜を過ごした。
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2010年02月06日

●加計呂麻島、木材チップ工場建設問題の続報!

こんにちは

突然起こった。加計呂麻島木材チップ工場建設の問題。
島外の多く方々から
「いったいどういうことなのか?」「自分の意見を伝えるにはどうしたらよいのか?」
というお問い合せを沢山いただいています。

ことの発端は1月29日に島民の要請で行われた説明会の内容がひどいものだった、ということです。
その問題の説明会の様子を録音したMP3ファイルを入手し、2時間10分に及ぶ録音をメモを取りながら聞いてみました。

以下に、僕が聞き取った内容をメモにまとめてみました。
これは説明会での発言を正確に起こしたものではありません。
あくまでも僕が録音から聞き取った内容をまとめたものです。

正確にテープを起こした内容は
「奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG」さんが
公開されていますので、合わせてご覧下さい。

今回の加計呂麻島木材チップ工場建設の問題の核心は
全てこの説明会の内容にあります。
読みにくい所もあると思いますが、
この問題に関心のある方は、ぜひ目を通していただきたいと思います。

1月29日に加計呂麻島・瀬相集落で行われた地元説明会。
出席者は
伐採業者 大東海運産業株式会社の子会社
株式会社 加計呂麻チップセンターの方、2名
地元住民の皆さん

当日には印刷された資料は全く配付されませんでした

※ 黒丸●は加計呂麻チップセンターの方の発言
※ 無印は地元住民の方の発言
※ 最後に賛成意見の地元住民Hさんの発言はわかりやすいように分けてあります。
※ 録音は説明会の開始から約10分後。加計呂麻チップセンターの方の説明から始まっています。

●水源地 山の尾根 県・町・林道から5mの範囲は伐採しない
●雇用は工場が6名 山師6名を5組。
●木の皮 鋸屑の無償提供
●島民の廃家電 廃棄車両を弊社の船に乗せて処分する。


伐採した場合土砂崩れ は無いのか? 土砂で海が汚れることはないのか?
保証はあるのか?
水が止まったらどうするのか?
水脈が分かるのか?

●老木には保水力は無い。
●35年は大丈夫

にほんの里100選に選ばれたことに逆行する事業ではないのか?

●山の再生ための事業である 
●屋久島で50年間実績がある。

水が出なくなったらどうするのか?
山の裏の木を切っても水が出なくなったこともある。

●老木に保水力は無い
●ダムを造る話もある。
●伐採することで保水力を回復させる。

加計呂麻島では地籍調査が行われていないので
境界線ははっきりしていない。
そんな場所でどうやって事業を始めるのか?
全て民有地なのか 町有地なのか?

●町役場にはまだ何も言っていない
●帯状間伐をする

山の権利者は分かっているのか?

境界が分かるのですか?
現地に杭が打ってあるわけではない。

権利者が分からないのに支払いができるのか?
最初、皆伐をすると言っていましたよね。帯状間伐なんですか?

水脈をどうやって調べるのか?
水脈がどこにあるかも分からない。水が止まったときの対策も無い。

●新たな林道は造らない。
●ワイヤー索道を作る。

ワイヤー索道の危険は無いのか?

●25年以上のシイの木は保水力はない

●工場から廃液はでません。

●伐採可能なのは6,200ha
そのうちの
●民有林 1700ha
●町有林 1,200ha
●合わせて2,900haを伐採する計画。

町役場からの了承が無くて数字が出てくる訳はないのでは?
島の半分を切る予定なのか?

なぜ説明会もなく、町からの許可もないのに工場用地を整地しているのか。

●一ヶ月1000トンから1500トンの出荷予定。
 中越パルプの川内工場  王子製紙の日南工場 住友林業の工場は不明。
●船の長さ70m 喫水0.5m
●廃液は沈殿して濾過する 
●久慈、篠川での事業計画の撤退にはタッチしていない。
●昨年10月の瀬武の説明会で配られた計画書にある株式会社 瀬戸内チップセンター 代表取締役 鶴田孝治 この人は現在関係はない
●我々は大東海運の子会社 株式会社加計呂麻チップセンター 

今、整地してある土地は工場としては使えないと聞いたが。

●今の場所は田んぼ跡なので地盤が悪く機械は置けない。
●山を買ったので斜面を削って機械を設置する。

●土地さえ買って地元の人を雇えば事業は行えると思った。
●瀬武に岸壁があるので、2〜3年したら採算が取れるだろうという目算。

●今の機械では騒音は起こらない
●4トントラック1日10台が通る。

●チップの相場は現在1トン 19,500円 
●もしもチップ相場が下がっても船会社なので運賃を低減させれば赤字は吸収できるので操業は続けられる。

●水源、水脈の調査はする。
●伐採することで緑が再生する

森を切ったらイノシシが里に下りてくるのをどうするのか?
イノシシの食害で農業ができなくなるのではないのか?

ほとんど松は既に枯れているのでチップ材にならなのではないか?

何故今まで説明会を開かなかったのか?

●今までこんな説明会を行ったことは無かった

紙の事業計画書を出してください。

許可されたらいつ頃から伐採を始める予定か?

●今の計画では伐採開始は年度替わりまで(3月末)には始めたい。

住民が納得できる資料を出してください。

●まだ町の許可は出ていない。
●まさかこんな騒ぎになるとは思っていなかった

●今までチップ工場建設するさいに事前協議で住民の合意を得ることはやったことがない。
●まさかこんな騒ぎになるとは思っていなかった。

●伐採しても1〜2年で1m、2mの木は生えてくる

●既に買った山の分だけでも切って操業を始める
●6ヶ月分の原木を確保しておけば先は見えてくる
●やる以上はむやみに撤退はできない。

●まだ何処をどう切るかという相談もしていない。

最初の瀬武での説明会では枯れた松のみを対象にして切ると言っていたが
今日の話では枯れた松はチップにはならないとのことだが
どちらが正しいのですか?

●枯れた松はチップにはならない。枯れた松の撤去には協力しましょうということ。

最後に賛成意見の方Hさんが発言

Hさんの発言:大東海運は屋久島で50年の実績がある。現在各地の集落で水が涸れ始めているのは山の木が老木になって保水力が落ちている為だ
30名の雇用が生まれる。屋久島では緑のリサイクルと呼ばれている。1〜2年で元通りの緑が復活する。宇検村では何十年も林業で生きてきた、今でも現に2業者がある。
島民の廃家電 廃棄車両をコンテナで持っていってくれる。

薩川で以前木を切った場所があるが、6年経っても木が生えていない事実をどう思うのか?
1〜2年で元通りの緑が復活するとは思えない。

Hさんの発言:私が山を個人的に買い占めているという噂あるがそんなことはしていないと、会社の方は説明してください。

●買ってないどころかお金も払っていない。山を譲ってやるよと言っている人はいるが、まだ工場ができるかどうかも分からないのにお金を払うはずがない

●うちは船会社なのでチップを運ぶことが目的だったが、伐採業者ができないということだったので進出したまでだ。

皆さんは以上の内容を読まれて、どうお感じになったでしょうか?

加計呂麻チップセンターの方の発言はかなりいい加減で
住民の質問に答えられない、発言内容が変わるといった状態です。

はっきりと分かる問題点は

■ 伐採による土砂崩れ、海への赤土の流出は無いとしているが
それは可能なのか?保証ができるのか?

■ 加計呂麻島では地籍調査が全て行われておらず
山地は町有林、民有林、それぞれ個人の所有地の境界線がはっきりしていない。
そんな場所でどうやって正確な伐採事業が行えるのか?

■ 各集落では山からの水を生活用水に使っているが、その水脈を調べることができるのか?水が止まったときの対策はあるのか?

■ 伐採によっておこるイノシシの食害の対策はあるのか?

■ 最初は「操業6ヶ月分の原木のある山を買った」と言ったのに
最後には「未だ誰にもお金を支払っていない」と言う。真実は何処にあるのか?

■ まだ町役場の許可も出ていない、原木のある山も購入していない、正確な伐採計画も決まっていない段階で、何故、木材チップ工場の為の大型の機械を加計呂麻島に搬入しているのか?
これで、もし町役場の許可が出なければ大赤字のはずです。

全く理解できないことばかりです。
ここからは僕の個人的な推測ですが、およそ本気で伐採事業を行うつもりだとは思えない。
加計呂麻チップセンターの行動には論理的整合性がありません。
私企業がみすみす大赤字になるような、ずさんな行動をとるでしょうか?
やはり何か裏があるのでしょうか?
もしかしたら大がかりな詐欺ではないのか?とさえ勘ぐってしまうわけです。

皆さんはどう思われますか?