2006年11月29日

●ぐいぐい緑の力

久しぶりに谷間の川沿いの小道を歩く
あたりはじっとりと湿り
ぐいぐいと押してくるような緑の力を感じる。

ひかる緑
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ハイビスカスとススキ。
似合わない仲じゃないが。
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これは何か?と思ったら
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風に倒されたパパイヤの木がまだ生きていて、
地面から立ち上がって実をびっしりと実らせているのです。

河辺にはうわぁーっと広がる
チョウセンアサガオ(ダチュラ)の群落。
ダチュラは美しい花を咲かせるけど
やはり外来種なので、ここまで広がるとちょっとなぁ・・・
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2006年04月15日

●香る!エゴノキの花

春の森の道を歩いていると
道に沢山の白い花びらが落ちているのに気づく。

見上げてみると、白い可憐な花が下を向いて咲いている。

エゴノキの花。
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けっこうきつい甘い香りがする。

春の森では、この花が一番好きだなぁ。

奄美大島では
冬の終わりから春にかけて
暗く雨が降り続くような
鬱々とした天候が続く。

そんな時、森を歩いてこの花の香りを嗅ぐと
すこしあたたかな気分になれる。

花びらはしっかりとしていて
五枚がそのままの形で落ちるのが特徴だ。

落ちた花びらをコケの上に並べてみる。
おおっ、これは見事。(自画自賛中です・・・)
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ツワブキの葉の上に乗せてみる。
おうっ、これはファニー!(自画自賛その2)
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花びらを集めて持ち帰り
枕元に置いてみる。
これが春の宵の楽しみ。
一晩ぐらいは香りが続きそうだ。
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2006年04月06日

●波立つ花

なんて面白い形をしてるんだろう!この花。

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2月中旬あたりから、道端にぶわ〜と咲いているこの花は
その花を泡立つ波頭に見立てて
「アカボシタツナミソウ」(赤星立波草)という名前です。
どうやら奄美大島〜沖縄の固有種らしい。

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ホントに面白い形をしているな〜と思って、
道端から数本摘んできました。
僕はどうも、植物を植生として見るよりは
造形作品(オブジェ)として見てしまうんですが・・・
よ〜く見てみるとアヒルの頭の様な形をした花が沢山付いています。

何やら古代文明の紋様にあるような
不思議なシルエットです。

2004年12月05日

●嵐の後の森

熱帯低気圧が去った翌日。
森を歩いてみた。
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海についてなら、いくらでも表現する言葉が出てくるのだが
森を歩いても、表現する言葉が見つからない。
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ただ、しばらくじーっとここに居たいと思うだけ
今度、テントを張って一晩過ごしてみようか。
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時折、突風が吹いて、梢がゴーっと音を立てる。
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2004年05月17日

●デイゴの花を探して

奄美も梅雨入りすると、そろそろデイゴの花の咲く季節だ。
そう、あの沖縄の花として良く知られる真っ赤に燃えるような花だ。
デイゴの花が満開の年は台風が多いなんて言伝えもある。
デイゴの花は咲き加減に個体差があるようで、僕が良く行く加計呂麻島の浜辺に生えている木は一分咲きといったところ。
そろそろ、どこかに良く咲いているデイゴの木はないのかな?と、買い物に行く途中に寄り道をしてデイゴの花を探しに行くことにする。
まずはお隣の清水(せいすい)集落へ、三分咲きぐらいの木を撮影しようとクルマを止めたところ、偶然シーカヤック仲間の清水(しみず)さん(もちろん地元の人)に出会う。「デイゴの花なら古仁屋のコーラル橋のたもとの街路樹が良く咲いているよ」
早速コーラル橋へ行って見ると、あっホントだ!満開のデイゴの花!
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近寄って良く見ると不思議な形をした花ですね。
植物図鑑によるとインド原産のマメ科の植物で、黒褐色の10〜30cmの豆さやが海流に乗って漂流し散布される、とある。
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奄美では自然に殖える事は無く、生えている木は全て人の手によって植えられたものだ、という話を聞いた事がある。
そういえば、デイゴの大木の生えている浜は、全て外洋からやって来た船が上陸しやすそうな浜ばかりだ。大規模なデイゴ並木で有名な加計呂麻島の諸鈍も昔は琉球との貿易で栄えた所であると言う。
満開のデイゴの花から、遠く東南アジアやインドへと繋がる海路が思い浮かぶようだ。